中学受験算数オンライン塾の経緯

震災から1年たちました。

あの日、私はちょうど渋谷駅のプラットフォームにいて、横浜に向かおうとしていました。しかし、その場で電車がストップ。すぐに近くの教室に向かいました。携帯はまったくかからないが、まだ有線電話が使えました。全教室、授業中止。子どもの安全を第一に。時間がたまたま子どもたちがくる時間ではなかったので、その日塾に泊まった子はほとんどいなかったのですが、それから塾は大変でした。

計画停電。

どの教室の授業ができて、どの教室ができないのか、わかりません。

結局春期講習も、時間のやりくりをしながら短縮して進めました。関西の教室に一時避難した方もいらっしゃいました。

普段の日常であれば、気が付かなかったかもしれませんが、実際、受験どころではなくなってしまうのです。

東北の塾は、おやめになったところもあります。

子どもが通えなくても、勉強する方法はないのか。

当時、映像授業をとってインターネットで流したり、ということはいくつかの塾で行われましたが、実際に本当に効果を探っていたわけではないので、付け焼刃でしかなかったでしょう。

そして1年たち、子どもたちは無事、また塾に通っています。

改めて去年の経験を考えると、私はインターネットの塾にこだわってみたいと思うようになりました。

何ができるのか。

まだ模索する日々が続くと思いますが、量に追い回されず、じっくりと問題を解く楽しみも知ってほしいので、まずは算数の問題をPDFで作って配布することから始めようと思います。

問題が1枚。この問題には1問しか載っていません。

その分やや難しい問題です。

それを解き上げるように解答のスペースをつけておきます。

それとなるべく詳しい解説。

まずは2日に1問ずつ、ぐらいのペースをイメージしてスタートしたいと思います。

自己紹介

田中貴(たなかたかし)プロフィール

1958年福岡県生まれ。東京教育大付属駒場中学・高校を経て、1983年慶応義塾大学経済学部卒業。同年、修学社(学習指導会)に入社。94年同社社長に就任、99年まで務める。2001年1月同社を退社。その後、複数の塾のプロデュースに携わる。中学受験に関する著書や映像教材を発表中。

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