塾のクラスやコースが算数中心に組まれていると、家庭でもどうしても算数に時間を取られがちです。もちろん算数は大事です。得点差がつきやすい科目ですし、苦手を残したままにするわけにはいきません。
ただ、雙葉を志望するのであれば、国語記述を後回しにしてよい、ということにはなりません。算数の対策に追われているうちに、国語は「読めているから大丈夫」「何となく書けているから大丈夫」と見過ごされてしまうことがあります。しかし、雙葉の国語で問われる力は、そう簡単に直前だけで整うものではありません。
塾のクラスやコースが算数中心に組まれていると、家庭でもどうしても算数に時間を取られがちです。もちろん算数は大事です。得点差がつきやすい科目ですし、苦手を残したままにするわけにはいきません。
ただ、雙葉を志望するのであれば、国語記述を後回しにしてよい、ということにはなりません。算数の対策に追われているうちに、国語は「読めているから大丈夫」「何となく書けているから大丈夫」と見過ごされてしまうことがあります。しかし、雙葉の国語で問われる力は、そう簡単に直前だけで整うものではありません。
塾の組み分けでは悪くないのに、雙葉学園の国語記述になると、どうも答案が物足りない。そう感じるご家庭は少なくありません。これは、塾の成績が意味を持たないということではありません。ただ、塾の組み分けで測っている力と、雙葉の国語で求められる力は、必ずしも同じではないのです。
過去問を解かせたら答案が短く、根拠も薄い。雙葉を志望しているとき、そういう結果に出会う家庭は少なくありません。塾の組分けテストで上位に入っていても、雙葉の問いに答え切れていないことがあります。ここでは家庭で見落としがちな“深さ”を具体的に示し、親が今日からできる確認と次の判断を伝えます。
短さそのものが問題とは限りません。問題は「本文のどの部分を根拠にして、問いに対してどれだけ論理をつないでいるか」です。雙葉の記述は本文の語や行を手掛かりにして、そこから一段踏み込んだ説明を作る力を見やすい傾向があると、現場では見ています。言い換えれば、本文の一文を写すだけで終わっている答案は点数に結び付きにくいことがある、という見立てです。
親がやることは全部を教えることではなく、子どもの書き方の“穴”を見つけ、次の練習の焦点を決めることです。手順を短く示します。
まず答案を見たとき、子どもに本文中の根拠行を指ささせてください。指させないで親が説明してしまうのは無意味です。本人がどの語句を根拠と考えたかが出ます。指させられなければ、そこが最初の問題です。
次に、指さした行を子どもに音読させ、その語句を自分の言葉で一文に直させます。ここでの目的はコピーではなく「語の意味を問いに結びつける一歩」を作ることです。多くはここで止まっています。そこからもう1文、「なぜそう言えるか」を短くつなげる練習が必要です。親はその一文にだけ手を入れて形を整える。手本を書きすぎないように注意してください。
具体例の扱いを確かめるのも有効です。本文にある例や比喩をただ引用するのではなく、それが問いにどう関係するのかを一言で説明できるか。できなければ、次の練習は「例→一般化→問いへの結びつけ」の順に書かせることです。
時間配分に関しては、家庭での一題チェックは短時間で十分です。週に一問、親が5分で根拠の指示と加筆を求める。これを続けて、子が自力で指さし・一文加筆ができるようになったら、量を回していきます。
短期的な目標は、「本文のどの語を使っているかを示す」「問いに対して1文で答え、1文で理由をつなぐ」の二つが自動化されることです。これができれば、過去問を学校別に回す価値が出てきます。
短く要点だけを書く子は、頭の中で考えを整理する練習がまだ足りないことが多いです。授業で即座に答える場面や、書く時間が限られた状況では、つい一般論でまとめてしまう。さらに、根拠を明示する訓練が日常的に少ないと、「なぜそう思うか」を言葉にできません。
問い返しを習慣にすると効果的です。親が添削者として全部直すのではなく、子ども自身に気づかせる問いを投げます。
問題ごとに「登場人物」「理由(根拠)」「場面」「結論」の4項目カードを用意し、答案を書く前にカードに箇条書きさせます。書いた後はそのカードと答案を照らし合わせて不足を埋めます。
例1
抽象的な答案:
「主人公は悲しんでいる。なぜなら大切なものを失ったからだ。」
具体化した答案:
「主人公は、母からもらった時計をなくし、毎晩その音を頼りに眠っていたため深く悲しんでいる。本文では“ベッドの縁に手を置き、ぽっかりと空いた腕の感触を探した”とあり、失った対象と日常の行動が結びついていることが示されています。」
例2
抽象的な答案:
「町の人々は優しかった。」
具体化した答案:
「町の人は、雨の日に傘を差し出したり、道に迷った主人公に道順を説明したりと、具体的な行動で助けている。本文の〈窓から差し込む光で行き先を示す〉という描写から、助け合いの姿がうかがえます。」
過去問は再現練習と解説写しで用途を分けます。まずは時間どおりに解いて“自分の答え”を出すこと。解いた後で、模範解答を写すだけでなく、なぜその言葉が使われているか本文のどの部分と結びつくかをノートに書き出すと力がつきます。
親子で小さな手応えを積み重ねることが、一番確かな近道です。無理なく、しかし手を抜かずに進めていきましょう。
志望校が決まり、国語の記述で「作文が短い」「読み取りが浅い」と指摘されると不安になります。どこを直せば合格点に近づくか、家庭で何を見ればいいか分からない――そうした迷いに寄り添いながら、保護者が今日から取り組める具体策を整理します。塾の添削を待つ時間を最小化し、ご家庭で観察と改善が進むように実践的なチェックリストとワークを示します。
見分け方:普段の答案を3回分コピーして、各問題ごとに「主張」「根拠」「具体例/描写」の欄に分けて書き出してみてください。どの欄が空欄になりやすいかが弱点です。
所要時間:合計30分(読解10分+記述15分+添削5分)
以下の短い説明文を読んで、設問に答えなさい。
本文(短縮版):「放課後、Aさんは図書室で小さな声で本を閉じた。隣の席のBさんが『大丈夫?』と聞くと、Aさんは目を伏せて『大丈夫』とだけ答えた。家に帰ってからもAさんはその日の出来事を誰にも話さなかった。」
設問(15分):「Aさんはその場でなぜ『大丈夫』と言ったのか、考えを一つ書き、その理由を二つ書きなさい。」
Aさんはその場で『大丈夫』と言ったのは、恥ずかしさや心配を見せたくなかったからです。理由1:Aさんが目を伏せていたことから、感情を隠すしぐさが見られるため。理由2:家に帰ってから誰にも話さなかった点から、出来事を自分の内に留めようとする傾向があるため。
この簡単な流れで「問い→本文の根拠→理由のつながり」を確認できます。保護者は本文のどの語が理由につながっているかを指摘するだけで、子どもは説明を補えます。
添削は細かい文法より「伝わるか」を優先します。添削時の3観点と、5段階の目安を示します。
| 観点 |
|---|
| 5(良) |
| 3(標準) |
| 1(要改善) |
| 伝わっているか |
| 主張が明確で一度読めば意図が分かる |
| 主張はあるが曖昧さが残る |
| 何を言いたいか不明瞭 |
| 理由の深さ |
| 本文の具体部分と結びついた説明がある |
| 理由はあるが抽象的 |
| 理由が一般論や感想で終わる |
| 語彙・表現 |
| 適切な語が使えて言い換えが可能 |
| 語彙に偏りがあり改善の余地あり |
| 同じ語の反復で表現が乏しい |
使い方:各観点を5〜1で評価し、合計点で次の学習を決めます(12点以上は家庭での微調整、8点未満は指導の重点対象)。
雙葉の出題傾向は年度によって変わる可能性があるため、年度差を断定せず「出題の狙い」を想定して対策します。以下の段階で進めると効率的です。
ポイントは「出題の型を追うよりも、説明をまとめる力と理由づけで差をつける」ことです。過去問は答え合わせよりも、どの語句を根拠にしたかを確認する教材として使ってください。
まず今日やるべき1問:
2週間で確認する3つの観点:
雙葉を志望するご家庭では、「記述の採点基準がわからない」「家庭でどう直せばよいかわからない」「塾だけで十分か迷っている」といった不安を抱くことが多いでしょう。そうした迷いに寄り添いつつ、本記事では系列の第1回として、雙葉の国語で求められる『書く力』の考え方と、家庭で始められる具体的な準備・添削の入口を整理します。期待値としては、まず保護者が次に何をすればよいか判断できることを目標にします。
雙葉の入試では、単に本文の語句を抜き出すだけでなく、要旨整理や自分の言葉で説明する力が重視されます。採点者は「読み取り(何を答えるか)」「根拠提示(どこを参照したか)」「表現(わかりやすさ)」の三点を総合的に見ます。したがって、家庭では答案の正確さだけでなく、理由の示し方と文章の構成に着目することが必要です。
| チェック項目 |
|---|
| 見るべきポイント |
| 設問解釈 |
| 「なぜ」「どこを根拠に」を設問が求めているか |
| 根拠提示 |
| 本文のどの部分を使ったかが明示されているか |
| 表現の明確さ |
| 主語・述語があいまいでないか |
| 字数配分 |
| 根拠に偏りすぎて結論が薄くないか |
例1:要旨を70字程度でまとめる問題
添削前(約72字):
人々が新しい技術を使うことで生活が便利になったが、同時に自然の環境や伝統的な技術が失われることを心配している。
添削後(約68字):
新しい技術の普及で生活は便利になったが、同時に自然環境や伝統技術の喪失が懸念される。
解説:添削では、主語と対比構造をはっきりさせるために句を簡潔化しました。読み手が要点(便利さと懸念)を一目で取れる構成にしています。
例2:理由提示(50字前後)
添削前(約58字):
彼は友達を大事にしているから、人の話をよく聞くし、困ったときには手を貸すから、信頼されている。
添削後(約55字):
彼は人の話をよく聞き、困ったときに手を貸すため、友人からの信頼が厚い。
解説:理由→結果の順に整理し、重複表現を削って簡潔にしました。答案の因果関係が明瞭になります。
過去問は「採点基準をモデル化」するための素材です。年ごとの問題文や問い方は変化しますから、出題の細部から断定的な結論を導くのは避けます。大切なのは、次のプロセスを身につけることです:設問→本文読み取り→根拠抽出→自分の言葉で整理→字数内に収める。このプロセスを繰り返し、答案作成の型を体得しましょう。
上のいずれかに当てはまる場合、外部添削や個別相談で第三者の視点を入れることをおすすめします。客観的な採点や、入試傾向に即した指導で改善が早まることが多いからです。
雙葉の国語記述対策は、読み取り→根拠提示→表現の順に答案作成の型を身につけることが基本です。家庭では設問解釈と根拠の明示、字数配分の練習を中心に、改善点を絞って繰り返すことが効果的です。三回の改善サイクルで安定しない場合は、外部添削や個別相談を検討してください。本シリーズでは次回以降、雙葉の過去問の具体的な使い方や、実際の添削例をさらに詳しく紹介していきます。
2026年の出題です。
ユキさんは、父、母、姉、弟の5人家族です。現在、父を除く4人の年齢の和は103才です。
(1) 5年後、5人全員の年令の和は180才です。現在、父は何才ですか。
(2) 現在、母と姉の年令の和は、父と弟の年令の和よリも6才大きいです。11年後、ユキさんと弟の年令の比は5:4 になります。現在、ユキさんと弟は何才ですか。
(3) 7年前、母の年令は姉の年令の2.8倍でした。父と母の年令の和が、ユキさんと弟の年令の和から姉の年令を引いたものの4
倍となるのは、何年後ですか。
【解説と解答】
(1)103+4×5=123才・・・父を除く4人の5年後の年齢の和。
180−123=57・・・5年後の父の年齢 57−5=52
(答え)52才
(2)11年後ユキさんの年齢を【5】とすると、弟の年齢は【4】 今の弟の年齢は【4】−11だから父+弟の今の年齢の和は【4】−11+52=【4】+41
したがって今の母と姉の年齢の和は【4】+41+6=【4】+47
ユキさんの今の年齢は【5】−11だから5人の年齢の和は【4】+41+【4】+47+【5】−11=【13】+77=103+52=155
【13】=78 【1】=6から、弟は【24】ー11=13才。ユキさんは6×5ー11=19才。
(答え)ユキさん 19才 弟 13才
(3)今の母と姉の年齢の和は6×4+47=71才
7年前は71−7×2=57才。 57÷(1+2.8)=15・・・7年前の姉の年齢。今は15+7=22才
71−22=49才が今の母の年齢。
52+49+【2】:19+13−22+(【1】+【1】−【1】)=17:4
170+【17】=404+【8】
【9】=234
【1】=26
(答え)26年後
2025年 算数2です。
2をA個並べてできるAけたの数を、7で割ったときの余りを《A》で表します。例えば、2222を7で割ったときの余りは3なので、《4》=3です。
(1)《8》の値を答えなさい。
(2)《29》+《30》+…+《1069》+《1070》の値を答えなさい。
【解説と解答】
(1)22222222÷7=3174603・・・1です。
2の時2、22の時1、222の時5、2222の時3、22222の時4、
222222の時0、2222222の時2から、あまりは2,1,5,3,4,0と循環しています。8÷6=1…2から1と計算できます。
(答え)1
(2) 《29》=29÷6=4…5から4。
《1070》=1070÷6=178…2から1。
1070-28=1042ですから、1042個並んでいます。
1042÷6=173…4より173グループとバラ4個。
1つのグループは、2+1+5+3+4+0=15
15×173+4+0+2+1=2595+7=2602
(答え)2602
【解説動画】
2025年雙葉学園 算数4です。
47 人で動物園に行く計画を立てました。45 人以上だと団体料金で入園することができ、全員の入園料が2割引きになります。当日に欠席者が出て、団体料金で入園することができなかったため、予定より全体で 672 円多くかかりました。欠席者は何人でしたか。また割引き前の1人あたりの入園料は何円ですか。ただし、この入園料は 300 円以上 1000 円以下です。
【解説と解答】
1 人分の入場料を【1】とします。欠席者がでなければ【0.8】×47=【37.6】の費用です。
45 人未満になったので、割引がなくなりました。
44 人だとすると、【44】ですから、差は【6.4】です。
43 人だとすると【43】ですから、差は【5.4】です。
42 人だとすると【42】ですから、【4.4】です。と、このように小数第 1 位が 0.4 になります。
料金は 300 円以上 1000 円以下です。
ということは
672÷0.4=1680 円
672÷1.4=480 円
672÷2.4=280 円となるので、【1.4】があてはまることになります。
【37.6】+【1.4】=【39】から欠席者は 47-39=8 人
(答え)欠席者 8人 入場料 480 円
【解説動画】
2025年の算数3です。
円柱の水そうに水が入っています。この水そうの底までおもりをしずめます。
水そうの高さは十分にあり、水があふれることはありません。
(1)下のような円柱のおもりを2通りの方法でこの水そうの底までしずめて、横から見たところ、下の[図1][図2]のようになりました。この水そうの底面の半径は何cmですか。

(2)このおもりを[図3]のように、たてに5本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。

(3)このおもりを(2)と同じように、たてに10本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。
【解説と解答】
(1)
図1は水の体積+円柱の底面積×15cm=水槽の底面積×15cm
図2は水の体積+円柱の底面積×20cm=水槽の底面積×15.2cm
円柱の底面積×5cm=水槽の底面積×0.2cmなので、
円柱の底面積:水槽の底面積=1:25
水槽も円柱なので、半径の比は1:5ですから水槽の半径は
4×5=20cmです。
(答え)20cm
(2)円柱の底面積を【1】、水槽の底面積を【25】とします。
【25】×15.2-【1】×20=【380】-【20】=【360】が水の容積。
円柱5本を図3のように入れると、水が入る底面積は
【25】-【1】×5=【20】ですから、水面の高さは
【360】÷【20】=18cm
(答え)18cm
(3)10本だと水が入る底面積は【25】-【10】=【15】になるので、
【360】÷15=24cmになり、すべて水没します。したがって円柱の体積を水と同じに考えます。
【360】+【1】×20×10=【560】
【560】÷【25】=22.4
(答え)22.4cm