過去問解説」カテゴリーアーカイブ

規則性に関する問題

2025年 算数2です。

2をA個並べてできるAけたの数を、7で割ったときの余りを《A》で表します。例えば、2222を7で割ったときの余りは3なので、《4》=3です。
(1)《8》の値を答えなさい。
(2)《29》+《30》+…+《1069》+《1070》の値を答えなさい。

【解説と解答】
(1)22222222÷7=3174603・・・1です。
2の時2、22の時1、222の時5、2222の時3、22222の時4、
222222の時0、2222222の時2から、あまりは2,1,5,3,4,0と循環しています。8÷6=1…2から1と計算できます。

(答え)1
(2) 《29》=29÷6=4…5から4。
《1070》=1070÷6=178…2から1。
1070-28=1042ですから、1042個並んでいます。
1042÷6=173…4より173グループとバラ4個。
1つのグループは、2+1+5+3+4+0=15
15×173+4+0+2+1=2595+7=2602
(答え)2602

【解説動画】

文章題

2025年雙葉学園 算数4です。

47 人で動物園に行く計画を立てました。45 人以上だと団体料金で入園することができ、全員の入園料が2割引きになります。当日に欠席者が出て、団体料金で入園することができなかったため、予定より全体で 672 円多くかかりました。欠席者は何人でしたか。また割引き前の1人あたりの入園料は何円ですか。ただし、この入園料は 300 円以上 1000 円以下です。

【解説と解答】
1 人分の入場料を【1】とします。欠席者がでなければ【0.8】×47=【37.6】の費用です。
45 人未満になったので、割引がなくなりました。
44 人だとすると、【44】ですから、差は【6.4】です。
43 人だとすると【43】ですから、差は【5.4】です。
42 人だとすると【42】ですから、【4.4】です。と、このように小数第 1 位が 0.4 になります。
料金は 300 円以上 1000 円以下です。
ということは
672÷0.4=1680 円
672÷1.4=480 円
672÷2.4=280 円となるので、【1.4】があてはまることになります。
【37.6】+【1.4】=【39】から欠席者は 47-39=8 人
(答え)欠席者 8人 入場料 480 円

【解説動画】

容積の問題

2025年の算数3です。

円柱の水そうに水が入っています。この水そうの底までおもりをしずめます。
水そうの高さは十分にあり、水があふれることはありません。

(1)下のような円柱のおもりを2通りの方法でこの水そうの底までしずめて、横から見たところ、下の[図1][図2]のようになりました。この水そうの底面の半径は何cmですか。

(2)このおもりを[図3]のように、たてに5本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。

(3)このおもりを(2)と同じように、たてに10本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。

【解説と解答】
(1)
図1は水の体積+円柱の底面積×15cm=水槽の底面積×15cm
図2は水の体積+円柱の底面積×20cm=水槽の底面積×15.2cm
円柱の底面積×5cm=水槽の底面積×0.2cmなので、
円柱の底面積:水槽の底面積=1:25
水槽も円柱なので、半径の比は1:5ですから水槽の半径は
4×5=20cmです。

(答え)20cm
(2)円柱の底面積を【1】、水槽の底面積を【25】とします。
【25】×15.2-【1】×20=【380】-【20】=【360】が水の容積。
円柱5本を図3のように入れると、水が入る底面積は
【25】-【1】×5=【20】ですから、水面の高さは
【360】÷【20】=18cm
(答え)18cm
(3)10本だと水が入る底面積は【25】-【10】=【15】になるので、
【360】÷15=24cmになり、すべて水没します。したがって円柱の体積を水と同じに考えます。
【360】+【1】×20×10=【560】
【560】÷【25】=22.4
(答え)22.4cm

比と割合に関する問題

2024年 算数4番です。

容器に濃度10%の食塩水が400 g入っています。この食塩水に次のA、B、Cの操作を組み合わせて行いました。
    A: 5%の食塩水を100 g加える
    B:水を50g加える
    C:容器の食塩水を半分にする
 Aを1回、Bを2回、Cを1回組み合わせて操作し、さらにBの操作をしたところ、400 g の食塩水ができました。考えられる操作の手順のうち、最も濃度が高くなる手順を答えなさい。また、そのときの濃度は何%ですか。

【解説と解答】
最後に50g加えて400gにするので、それまでに350gになっています。それ以前に50gを2回、100gを1回、半分にするのが1回ですから、
B→B→C→Aとすると400→450→500→250→350… ①
A→C→B→Bとすると400→500→250→300→350… ②
の2通りあります。
500gを半分にして250gにし100gを加えるしか、350gにする方法はありません。
①は500gになったときに、食塩が40gで、半分になって20g。そこに5gの食塩が加わるから、25gの食塩があります。
②は最初に40+5=45gになり、それが半分になって22.5gのままですから、①の方が濃いので、手順はB→B→C→A→(B)
そのときの濃さは25÷400×100=6.25%

(答え)手順 B→B→C→A→(B)濃さ 6.25%

解説動画

立体図形に関する問題

2024年 雙葉学園 算数2番です。

たて630mm、横1470mm、高さ1260 mmの直方体の箱があります。この箱に同じ大きさの直方体のブロックを、図の向きに、箱がいっぱいになるまですき間なく入れていきます。ブロックのたて、横、高さの比は1:14:5です。

箱の中のブロックの数が最も少なくなるときのブロックのたて、横、高さはそれぞれ何mmですか。また、そのときのブロックの数は何個ですか。箱の厚さは考えません。

 

【解説と解答】
例えば1mm、14mm、5mmとすると、
(630÷1)×(1470÷14)×(1260÷5)=630×105×252
のブロックが必要になります。
このブロックの数を一番小さくするには、個数の比が
630÷①:1470÷⑭:1260÷⑤=630:105:252
=30:5:12ですから、横の数を5個にすればよいことになります。
横を1470÷5=294mmにすると、たては21mm、高さは105mmになり、これでブロックの数が最小になります。
(630÷21)×(1470÷294)×(1260÷105)
=30×5×12=1800個

(答え)たて 21 mm よこ 294 mm 高さ 105 mm 個数 1800個