近年、いろいろな学校で長文読解の文章がどんどん長くなる傾向にあります。
月別アーカイブ: 2024年11月
比と割合に関する問題
2024年 算数4番です。
容器に濃度10%の食塩水が400 g入っています。この食塩水に次のA、B、Cの操作を組み合わせて行いました。
A: 5%の食塩水を100 g加える
B:水を50g加える
C:容器の食塩水を半分にする
Aを1回、Bを2回、Cを1回組み合わせて操作し、さらにBの操作をしたところ、400 g の食塩水ができました。考えられる操作の手順のうち、最も濃度が高くなる手順を答えなさい。また、そのときの濃度は何%ですか。
【解説と解答】
最後に50g加えて400gにするので、それまでに350gになっています。それ以前に50gを2回、100gを1回、半分にするのが1回ですから、
B→B→C→Aとすると400→450→500→250→350… ①
A→C→B→Bとすると400→500→250→300→350… ②
の2通りあります。
500gを半分にして250gにし100gを加えるしか、350gにする方法はありません。
①は500gになったときに、食塩が40gで、半分になって20g。そこに5gの食塩が加わるから、25gの食塩があります。
②は最初に40+5=45gになり、それが半分になって22.5gのままですから、①の方が濃いので、手順はB→B→C→A→(B)
そのときの濃さは25÷400×100=6.25%
(答え)手順 B→B→C→A→(B)濃さ 6.25%
解説動画
雙葉進学館 飛び級メソッド 2025年新4年生 若干名募集のお知らせ
雙葉進学館では、2025年2月10日(月)から新学年をスタートしますが、5年生コースにアテンドする新4年生を若干名募集します。
フリーダムオンラインで始まった飛び級メソッドを、雙葉進学館でも取り入れ、学校別対策の時間に厚みを持たせていく狙いがあります。
このコースはフリーダムオンラインの飛び級メソッドを使い、4年生で5年生、5年生で6年生の内容を履修し、6年生では学校別対策を中心に過去問と学校別バインダー、学校別ゼミなどを使いながら、学校別対策の深みを出していき上位校合格を目指すコースです。
5年時にあまり得意でなかったところが、再度学習することができるので、効率良く学習することができます。
オンライン個別指導を担当するのは、長年上位校指導をしてきたベテラン講師陣です。生徒のペースを見ながら、しっかりとした学校別対策まで指導していきます。
なお飛び級については以下の記事をご覧ください。
飛び級論
事前にオンライン個別指導を無料で体験できますので、お試しください。WEBワークスも無料で2週間お使いいただけます。
雙葉の算数
例年、出題は大問5題。
全部記述式で、式や説明を書くことになっているので、ていねいに書く習慣をまずつけておかないといけません。
最近の塾のテストは、概ね答えだけで済む問題が多いことから、それに慣れているとやはりうまくいきません。
また、時間は限られるので、それなりにまとめて書く技術も求められるから、早めに過去問に手をつけておくことが大事です。
100点満点50分の試験。
大問1問を各20点とすると、小問3問と小問2問のパターンがあり、3問は6、7、7。 2問は10,10の配点と考えるとわかりやすいでしょう。
雙葉は計算が面倒な問題が多いですが、出題自体はそれほど複雑なものではないので、やはり正確な計算力が物を言う場面が多いのです。
正確さを求められているので、題意を慎重に読み取った上で、きっちりと解答を出していきましょう。
速さに関する問題
2024年 雙葉 算数3です。
下流にあるA地点と上流にあるB地点は、5733 m離れています。兄はボートをこいでA地点を出発し、B地点に着いたら折り返し、2時間後にA地点に戻ってきました。静水時の兄がこぐボートの速さと川の流れの速さは一定で、その比は10:3です。
(1)兄はA地点を出発してから、何時間何分後にB地点に着きましたか。
(2)川の流れの速さは分速何mですか。
(3)兄がA地点を出発したのと同時に、弟もボートでB地点を出発しました。
弟は、ボートをこがずに川の流れにまかせて進み、兄と2回出会ってA地点に着きました。弟が2回目に兄と出会うのは、2人が出発してから何時間何分何秒後でしたか。
【解説と解答】
(1) 下りの速さ:上りの速さ=10+3:10―3=13:7です。
120分を13:7に分けるので、78分と42分ですから、1時間18分です。
(答え)1時間18分
(2)上りの分速の3/7が流速です。
5733÷78÷7×3=31.5
(答え)31.5m
(3)兄がBを折り返すのは1時間18分後で、その時に弟は
31.5×78=2457m進んでいます。
兄は自分のこぐ速さ分だけ弟より早いので、31.5÷3×10=105mがこぐ速さですから、2457÷105=23.4分=23分24秒
したがって、1時間18分+23分24秒=1時間41分24秒
(答え)1時間41分24秒