塾の組み分けでは悪くないのに、雙葉学園の国語記述になると、どうも答案が物足りない。そう感じるご家庭は少なくありません。これは、塾の成績が意味を持たないということではありません。ただ、塾の組み分けで測っている力と、雙葉の国語で求められる力は、必ずしも同じではないのです。
雙葉の過去問で短い国語記述に困ったら:家庭で見るべき“深さ”と次の一手
過去問を解かせたら答案が短く、根拠も薄い。雙葉を志望しているとき、そういう結果に出会う家庭は少なくありません。塾の組分けテストで上位に入っていても、雙葉の問いに答え切れていないことがあります。ここでは家庭で見落としがちな“深さ”を具体的に示し、親が今日からできる確認と次の判断を伝えます。
短い答案に欠けているもの――何を「深さ」と呼ぶか
短さそのものが問題とは限りません。問題は「本文のどの部分を根拠にして、問いに対してどれだけ論理をつないでいるか」です。雙葉の記述は本文の語や行を手掛かりにして、そこから一段踏み込んだ説明を作る力を見やすい傾向があると、現場では見ています。言い換えれば、本文の一文を写すだけで終わっている答案は点数に結び付きにくいことがある、という見立てです。
家庭で具体的に見るべきことと何を直すか
親がやることは全部を教えることではなく、子どもの書き方の“穴”を見つけ、次の練習の焦点を決めることです。手順を短く示します。
まず答案を見たとき、子どもに本文中の根拠行を指ささせてください。指させないで親が説明してしまうのは無意味です。本人がどの語句を根拠と考えたかが出ます。指させられなければ、そこが最初の問題です。
次に、指さした行を子どもに音読させ、その語句を自分の言葉で一文に直させます。ここでの目的はコピーではなく「語の意味を問いに結びつける一歩」を作ることです。多くはここで止まっています。そこからもう1文、「なぜそう言えるか」を短くつなげる練習が必要です。親はその一文にだけ手を入れて形を整える。手本を書きすぎないように注意してください。
具体例の扱いを確かめるのも有効です。本文にある例や比喩をただ引用するのではなく、それが問いにどう関係するのかを一言で説明できるか。できなければ、次の練習は「例→一般化→問いへの結びつけ」の順に書かせることです。
時間配分に関しては、家庭での一題チェックは短時間で十分です。週に一問、親が5分で根拠の指示と加筆を求める。これを続けて、子が自力で指さし・一文加筆ができるようになったら、量を回していきます。
添削が必要か、量を回すか、塾とどう折り合うか
子が根拠を指させない、あるいは一文でつなげられない段階が続くなら、個別の添削が有効です。添削では「どの語を根拠にしたか」「どこで論理が飛んでいるか」を外から突き詰めてもらえます。個別ワークスは、その役割を果たす場として向いています。
逆に、子は必要な手順を理解しているが本数が足りない、書く速度や慣れが課題であれば、WEBワークスのように問題数をこなせる仕組みで量を確保して添削と合わせる手が現実的です。重要なのは塾の組分けと志望校対策は別の軸だと見ることです。組分けで上位でも、雙葉特有の記述の深さを個別に確認していないなら、塾の成績だけで安心してはいけません。
塾の指導方針が速度や正答率重視で、学校別の書き方を扱わない場合、家庭での補助が急務になります。そのときに親がやるべきは、子に解答の出発点(根拠行)を自分で示させる習慣をつけさせること。必要なら外部の個別指導で短期間に軌道修正する選択を検討してください。
短期的な目標は、「本文のどの語を使っているかを示す」「問いに対して1文で答え、1文で理由をつなぐ」の二つが自動化されることです。これができれば、過去問を学校別に回す価値が出てきます。
雙葉の国語記述は家庭だけで足りる?添削と個別指導を判断する実践チェック
雙葉中を目指すご家庭で、国語の記述答案を見ていると、いろいろな不安が出てきます。
字数は書いているのに、要点がずれている。本文の言葉を使っているようで、設問の答えになっていない。あるいは、気持ちや理由を書こうとしているのに、どうしても抽象的な表現で終わってしまう。
こういう答案を見ると、親としてはつい「もっとちゃんと書きなさい」と言いたくなります。しかし、国語の記述は、量を書けばよいというものではありません。特に雙葉を目指す場合、まず大事なのは、設問が何を聞いているのかを正しくつかみ、本文の根拠に戻って、過不足なく答えることです。
ですから、家庭で答案を見るときも、最初から表現の上手下手を直そうとする必要はありません。まず見るべきなのは、設問に答えているか、本文に根拠があるか、この二点です。
雙葉の国語記述で見たい力
雙葉の国語では、文章をきちんと読み、登場人物の気持ちや筆者の考えを、本文に即して整理する力が求められます。
ここで大事なのは、「何となくそう思った」という感想ではなく、本文のどこからそう言えるのかを説明できることです。
たとえば、子どもが「この人はやさしいと思います」と書いたとします。それ自体が間違いとは限りません。しかし、なぜやさしいと言えるのか。本文のどの行動や言葉からそう考えたのか。そこが書けていなければ、記述答案としては弱くなります。
つまり、家庭で見るべきポイントは、きれいな文章になっているかどうかではなく、次のような点です。
- 設問で聞かれていることに答えているか
- 本文の根拠を使っているか
- 抽象的な言葉だけで終わっていないか
- 理由や気持ちを、自分の感想だけで書いていないか
- 一文が長くなりすぎて、何を言いたいのかぼやけていないか
家庭で答案を見るときにやってはいけないこと
家庭での添削で一番避けたいのは、親が全部直してしまうことです。
もちろん、親が見れば「ここはこう書いた方がいい」と思うところはたくさん出てきます。しかし、それを全部言ってしまうと、子どもは自分で考える前に、親の正解を待つようになります。
記述力を伸ばすためには、子ども自身が「どこが足りなかったのか」を少しずつわかるようになることが大事です。
ですから、家庭で見るときは、一度に直す点を一つに絞るのがよいでしょう。
たとえば、次のような声かけです。
- 「この答えは、何について聞かれている問題だったかな?」
- 「本文のどこを見て、そう思ったの?」
- 「“やさしい”という言葉を、本文の行動で説明するとどうなる?」
- 「理由が一つだけになっているけれど、もう一つ本文から探せるかな?」
- 「この一文を短く二つに分けると、読みやすくならないかな?」
このように、答えを教えるのではなく、本文に戻らせることが大切です。
よくある答案のズレ
雙葉を目指す子の答案でよく見られるのは、次のようなズレです。
1. 設問の聞き方から外れている
「なぜですか」と聞かれているのに、気持ちだけを書いている。「どのようなことですか」と聞かれているのに、理由を書いている。こういうズレは、記述以前に設問の読み取りの問題です。
この場合は、答案を書く前に、設問を短く言い換える練習をするとよいでしょう。
「この問題は、理由を聞いている」
「この問題は、気持ちの変化を聞いている」
「この問題は、本文中の言葉の意味を聞いている」
この確認だけでも、答案の方向がかなり変わります。
2. 本文の根拠が弱い
国語の記述では、子どもが自分の感じたことを書きすぎることがあります。もちろん、文章を読んで感じることは大切です。しかし、入試の答案では、本文に根拠がなければ点にはなりにくい。
「どこからそう考えたの?」と聞いて、本文の一文や表現を指させるかどうかを見てください。指せない場合は、答案を書く前の読みがまだ浅いということです。
3. 抽象語だけで終わっている
「悲しい」「うれしい」「やさしい」「成長した」「大切だと思った」などの言葉は、便利ですが、それだけでは答案として弱くなります。
大切なのは、その気持ちや考えが、どの行動や場面に表れているのかを説明することです。
たとえば、
「主人公は友だちを大切に思っている」
だけではなく、
「自分が損をしても友だちのために行動したことから、主人公が友だちを大切に思っていることがわかる」
というように、本文中の行動とつなげる必要があります。
家庭でできる添削の進め方
家庭で記述答案を見るときは、次の順番で進めるとよいでしょう。
- まず子どもに答案を声に出して読ませる
- 設問が何を聞いているかを一緒に確認する
- 本文のどこを根拠にしたかを聞く
- 直す点を一つだけ決める
- 同じ問題でもう一度、短く書き直す
このとき、最初から満点の答案を目指す必要はありません。
むしろ、最初の目標は、「設問から外れない」「本文の根拠を入れる」「抽象語だけで終わらない」という三点で十分です。
この三つができるようになると、答案はかなり安定してきます。
親の添削は短くてよい
親が添削するときは、長い説明をしすぎない方がよいことが多いです。
たとえば、子どもの答案に対して、次のように伝えます。
「この答えは、気持ちは書けているね。ただ、なぜそう思ったのかが少し弱い。本文の中から、その気持ちがわかる行動を一つ入れてみよう。」
これくらいで十分です。
親が赤をたくさん入れすぎると、子どもは「自分の答案はダメだった」と感じてしまいます。大事なのは、答案を否定することではなく、次にどこを直せばよいかを明確にすることです。
AIを使う場合の注意点
最近は、AIに答案を見せて添削のヒントを得ることもできます。これは使い方によっては便利です。
ただし、AIの添削をそのまま正解として使うのは危険です。国語の記述は、本文の読み取りと設問の条件によって答え方が変わります。AIがもっともらしい表現を出しても、それが本文に合っているとは限りません。
AIを使う場合は、次のように聞くとよいでしょう。
- 「この答案は設問に答えていますか。ずれている点を一つだけ指摘してください。」
- 「本文の根拠が足りない場合、どのような観点で探せばよいですか。」
- 「この答案の抽象的な表現を、本文に即した具体的な表現に直すにはどうすればよいですか。」
- 「子どもに説明するために、短い添削コメントにしてください。」
AIは、親が添削の視点を整理するためには役立ちます。しかし、最終的には本文に戻って確認することが必要です。
外部添削や個別指導を考えた方がよい場合
家庭で見られることには限界もあります。
次のような状態が続く場合は、外部の添削や個別指導を一度入れてみるのもよいでしょう。
- 設問の聞いていることを毎回取り違える
- 本文の根拠を探すことができない
- 模範解答を見ても、なぜそうなるのか納得できない
- 親が直そうとすると、親子げんかになってしまう
- 過去問を数回解いても、同じ種類のズレが続いている
特に国語の記述は、親子で向き合いすぎると感情的になりやすい分野です。親が教え込もうとしてうまくいかない場合は、第三者が間に入った方が、子どもが素直に受け止められることもあります。
ただし、個別指導を入れる場合も、何でも任せるのではなく、「設問の読み取りを直したい」「本文の根拠を使えるようにしたい」「記述の型を整えたい」というように、目的を絞ることが大切です。
雙葉対策として、今からできること
雙葉の国語記述で大切なのは、特別に難しい表現を覚えることではありません。
設問を正しく読み、本文の根拠に戻り、自分の言葉で過不足なくまとめることです。
家庭で答案を見るときも、そこから始めてください。
字数が足りないから増やす。表現が幼いから大人っぽく直す。そういう添削から入ると、かえって答案が不自然になることがあります。
まずは、設問に答えているか。本文のどこからそう言えるのか。この二つを親子で確認するだけでも、答案は少しずつ変わっていきます。
そして、家庭で見てもなかなか改善しない場合は、早めに外部の視点を入れてください。雙葉を目指す国語対策では、ただたくさん書くのではなく、答案のズレを早く見つけ、直す方向を決めることが大切です。
フリーダムオンラインでは、雙葉をはじめとする女子校の国語記述について、家庭学習でどこまで進めるか、個別に何を補うかを一緒に整理しています。答案の見方に迷う場合は、一度ご相談ください。
雙葉を志望する子の記述が抽象的なとき、家庭でできる具体化の練習と添削の見極め方
「うちの子の答案はいつも抽象的で点が伸びない。塾の添削を受けても同じミスを繰り返すし、過去問の扱い方もわからない。家庭で何をすればいいのか、個別添削が必要かどうか迷っています…」——こうしたご相談はよく伺います。まず、その戸惑いは自然です。塾のペースや組み分けに振り回され、不安になる保護者の気持ちに寄り添います。
どうして答案が抽象的になりやすいのか
短く要点だけを書く子は、頭の中で考えを整理する練習がまだ足りないことが多いです。授業で即座に答える場面や、書く時間が限られた状況では、つい一般論でまとめてしまう。さらに、根拠を明示する訓練が日常的に少ないと、「なぜそう思うか」を言葉にできません。
まず家庭でできる簡単な診断チェック
- 答案を読んで「誰が」「いつ」「どこで」「どのように」の要素があるか確認しているか
- 根拠として本文のどの一節を使っているか具体的に示しているか
- 具体例や数値、場面描写が入っているか(抽象語だけで終わっていないか)
- 同じ誤りを繰り返しているか(指摘→修正の実行ができているか)
- 本人が解き直しや理由説明をできるかどうか
家庭での具体化トレーニング(実践例)
問い返しを習慣にすると効果的です。親が添削者として全部直すのではなく、子ども自身に気づかせる問いを投げます。
- 「それは誰のこと?本文の何ページの何行?」と場所を指ささせる
- 「もう一つ具体的な場面を言える?」と場面を思い出させる
- 「その言葉を別の言い方で説明すると?」と語彙を引き出す
観点カードを作る
問題ごとに「登場人物」「理由(根拠)」「場面」「結論」の4項目カードを用意し、答案を書く前にカードに箇条書きさせます。書いた後はそのカードと答案を照らし合わせて不足を埋めます。
添削前後の具体例(抜粋)
例1
抽象的な答案:
「主人公は悲しんでいる。なぜなら大切なものを失ったからだ。」
具体化した答案:
「主人公は、母からもらった時計をなくし、毎晩その音を頼りに眠っていたため深く悲しんでいる。本文では“ベッドの縁に手を置き、ぽっかりと空いた腕の感触を探した”とあり、失った対象と日常の行動が結びついていることが示されています。」
例2
抽象的な答案:
「町の人々は優しかった。」
具体化した答案:
「町の人は、雨の日に傘を差し出したり、道に迷った主人公に道順を説明したりと、具体的な行動で助けている。本文の〈窓から差し込む光で行き先を示す〉という描写から、助け合いの姿がうかがえます。」
過去問の使い方のコツ
過去問は再現練習と解説写しで用途を分けます。まずは時間どおりに解いて“自分の答え”を出すこと。解いた後で、模範解答を写すだけでなく、なぜその言葉が使われているか本文のどの部分と結びつくかをノートに書き出すと力がつきます。
| 判断項目 | 見るポイント | 家庭での目安 |
|---|---|---|
| 改善の速度 | 指摘に対して翌回から変化があるか | 3回ほどで一定の改善が見えるかどうか |
| 誤りの種類 | 単純ミスか思考の癖か | 思考の癖なら個別添削を検討 |
| 家庭の時間資源 | 保護者が継続して手を入れられるか | 難しい場合は外部の目が有効 |
個別添削が必要かどうかの見極め
全ての家庭が個別添削を必要とするわけではありません。次の場合は外部の力を借りる価値があります。
- 指摘しても本人が理由を説明できない(思考の枠組みそのものに課題がある)
- 保護者が時間的に継続して関われない
- 塾の添削で形式的に直されるだけで根本改善が見られない
まとめと次の一歩
抽象的な答案は訓練で具体化できます。まずは家庭で簡単な診断をして、問い返しと観点カードで日常的に考える習慣をつけてみてください。それでも同じ癖が続くなら、外部の個別添削で視点を入れる選択を考えましょう。
添削の要否で迷う場合は、比較のために一度トライアルを受けてみるのも方法です。仕組み全体を知りたい方は フリーダムオンラインとは、支援の違いを整理したい方は WEBワークスと個別ワークスの違い、疑問を先に確かめたい方は よくある質問 をご覧ください。ご相談やお問い合わせは ご相談・お問い合わせフォーム にまとめています。
親子で小さな手応えを積み重ねることが、一番確かな近道です。無理なく、しかし手を抜かずに進めていきましょう。
雙葉を志望する家庭がまず取り組むべき国語記述の優先順位 — 作文が短い・読み取りが浅い子への具体策
志望校が決まり、国語の記述で「作文が短い」「読み取りが浅い」と指摘されると不安になります。どこを直せば合格点に近づくか、家庭で何を見ればいいか分からない――そうした迷いに寄り添いながら、保護者が今日から取り組める具体策を整理します。塾の添削を待つ時間を最小化し、ご家庭で観察と改善が進むように実践的なチェックリストとワークを示します。
家庭で見えにくい記述の弱点3タイプと簡単な見分け方
- 文章が短い(表現の不足):問いに答えてはいるが説明が1行で終わる。例)「~と思う。なぜなら~」だけで具体例がない。
- 論拠が薄い(理由づけの浅さ):感情や一般論で終わり、本文中の事実に戻っていない。根拠に本文の語句や出来事が使われているか確認する
- 語彙・表現の幅が狭い:同じ語が繰り返され、微妙な違いや因果を表現できない。言い換えができるかを軽く試すと分かる
見分け方:普段の答案を3回分コピーして、各問題ごとに「主張」「根拠」「具体例/描写」の欄に分けて書き出してみてください。どの欄が空欄になりやすいかが弱点です。
今日からできる30分ワーク(具体例・解答例)
所要時間:合計30分(読解10分+記述15分+添削5分)
ワーク課題(家庭で使える短い設問)
以下の短い説明文を読んで、設問に答えなさい。
本文(短縮版):「放課後、Aさんは図書室で小さな声で本を閉じた。隣の席のBさんが『大丈夫?』と聞くと、Aさんは目を伏せて『大丈夫』とだけ答えた。家に帰ってからもAさんはその日の出来事を誰にも話さなかった。」
設問(15分):「Aさんはその場でなぜ『大丈夫』と言ったのか、考えを一つ書き、その理由を二つ書きなさい。」
模範解答(例)
Aさんはその場で『大丈夫』と言ったのは、恥ずかしさや心配を見せたくなかったからです。理由1:Aさんが目を伏せていたことから、感情を隠すしぐさが見られるため。理由2:家に帰ってから誰にも話さなかった点から、出来事を自分の内に留めようとする傾向があるため。
親の添削メモ(5分でできるチェック)
- 主張は明確か(「恥ずかしさや心配を見せたくなかった」):ある/なし
- 理由が本文からとれているか(目を伏せていた・家で話さなかった):的確/一部/不適切
- 具体語があるか(恥ずかしさ・内に留める等):十分/もう一語欲しい
この簡単な流れで「問い→本文の根拠→理由のつながり」を確認できます。保護者は本文のどの語が理由につながっているかを指摘するだけで、子どもは説明を補えます。
保護者ができる添削の基準(チェックリスト+簡易ルーブリック)
添削は細かい文法より「伝わるか」を優先します。添削時の3観点と、5段階の目安を示します。
| 観点 |
|---|
| 5(良) |
| 3(標準) |
| 1(要改善) |
| 伝わっているか |
| 主張が明確で一度読めば意図が分かる |
| 主張はあるが曖昧さが残る |
| 何を言いたいか不明瞭 |
| 理由の深さ |
| 本文の具体部分と結びついた説明がある |
| 理由はあるが抽象的 |
| 理由が一般論や感想で終わる |
| 語彙・表現 |
| 適切な語が使えて言い換えが可能 |
| 語彙に偏りがあり改善の余地あり |
| 同じ語の反復で表現が乏しい |
使い方:各観点を5〜1で評価し、合計点で次の学習を決めます(12点以上は家庭での微調整、8点未満は指導の重点対象)。
過去問はどう使うか(傾向別練習法と頻度)
雙葉の出題傾向は年度によって変わる可能性があるため、年度差を断定せず「出題の狙い」を想定して対策します。以下の段階で進めると効率的です。
- 部分練習(週1〜2回):読み取りの短問や本文中の語句説明を取り出して、本文→根拠の紐付け練習
- 統合練習(月1回):大問一題を時間を計って解き、構成力を確認する
- 復習頻度:間違えた観点を2週間以内に再チェック(同じ形式で練習)
ポイントは「出題の型を追うよりも、説明をまとめる力と理由づけで差をつける」ことです。過去問は答え合わせよりも、どの語句を根拠にしたかを確認する教材として使ってください。
個別指導が必要か判断する5つのサイン
- 2ヶ月の家庭練習で観点別に改善が見られない
- 模範解答を丸写しする傾向が続く(理解していない)
- 答案の構成が毎回崩れる(主張→理由→具体例の流れが作れない)
- 語彙の幅を広げる練習に反応がない(同語反復が多い)
- 時間配分を守れず、最後に急いで書くことで点が安定しない
こうしたサインが出たら、外部の添削や個別指導を検討する価値があります。フリーダムオンラインは、オンライン個別指導とWEBワークス(WEB学習システム)を組み合わせた中学受験向けの仕組みです。まず全体像を知りたい方は フリーダムオンラインとは を、ご相談やお問い合わせは ご相談・お問い合わせフォーム をご覧ください。
Q. 雙葉の対策にオンライン指導は向いている?
A. オンライン指導は、読み取りの根拠を丁寧に扱える点で向いています。対面でのチェックと違い、答案の言い回しや根拠の選び方を一つずつ記録して復習できるのが利点です。ただし、家庭での習慣化が難しい場合は保護者の伴走が必要です。
Q. フリーダムオンラインと塾の違いは何ですか?
A. 塾は集団授業で広い学力層を相手に進めるのに対し、フリーダムオンラインは個別指導とWEB学習を組み合わせ、答案の細かな改善点に寄り添う構成になっています。集団授業の補完として利用する家庭が多い点も特徴です。
まとめと次の一歩
短く浅い答案は、〈主張の明確さ〉〈根拠の本文結びつけ〉〈語彙の幅〉を順に育てることで改善します。家庭での30分ワークや簡易ルーブリックを習慣にして、2週間ごとに観点別の変化を確認してください。詳しい添削や個別対応が必要なら、ご相談・お問い合わせフォーム から状況をご相談ください。
まず今日やるべき1問:
- 上記の30分ワークを1回実施し、親が「理由が本文のどの語句に基づくか」を赤で指示する
2週間で確認する3つの観点:
- 主張が一文で明確になっているか
- 理由が本文中の語句と結びついているか
- 語彙の偏りが減り言い換えができるようになったか
雙葉を志望する家庭のための国語記述・家庭準備ガイド
雙葉を志望するご家庭では、「記述の採点基準がわからない」「家庭でどう直せばよいかわからない」「塾だけで十分か迷っている」といった不安を抱くことが多いでしょう。そうした迷いに寄り添いつつ、本記事では系列の第1回として、雙葉の国語で求められる『書く力』の考え方と、家庭で始められる具体的な準備・添削の入口を整理します。期待値としては、まず保護者が次に何をすればよいか判断できることを目標にします。
なぜ雙葉の国語で“書く力”が問われるのか
雙葉の入試では、単に本文の語句を抜き出すだけでなく、要旨整理や自分の言葉で説明する力が重視されます。採点者は「読み取り(何を答えるか)」「根拠提示(どこを参照したか)」「表現(わかりやすさ)」の三点を総合的に見ます。したがって、家庭では答案の正確さだけでなく、理由の示し方と文章の構成に着目することが必要です。
家庭で最初にやるべきチェックポイント
- 設問の指示を確かめる(抜き出しか説明か、字数指定の有無)
- 字数・構成を守れているか(導入・根拠・結論の順が取れているか)
- 抜き出しと説明の違いを意識しているか(本文の語をそのまま使うのか、言い換えて説明するのか)
- 答案が一文で収まる場合でも、根拠提示が明確か
チェック項目一覧(家庭での短時間点検用)
| チェック項目 |
|---|
| 見るべきポイント |
| 設問解釈 |
| 「なぜ」「どこを根拠に」を設問が求めているか |
| 根拠提示 |
| 本文のどの部分を使ったかが明示されているか |
| 表現の明確さ |
| 主語・述語があいまいでないか |
| 字数配分 |
| 根拠に偏りすぎて結論が薄くないか |
保護者が見落としがちな落とし穴
- 設問の「抜き出し」「説明」「理由」の違いを混同する
- 要旨と感想を取り違え、事実と意見が混ざる
- 字数を守るあまり要点が削られる(字数配分の失敗)
- 時間配分を気にしない練習ばかりで、本番で書き切れない
家庭でできる簡単な添削手順(実践的チェックリスト)
- 設問を声に出して読む。子どもに「設問は何を聞いている?」と説明させる。
- 子どもの答案を本文と照らして、根拠となる一文・語句を指ささせる。
- 下記の短いチェックリストで1回目チェック:設問に答えているか/根拠が示されているか/表現は明確か。
- 改善点を1〜2点に絞って具体的に示す(語句の言い換え・主語を明確にする等)。
- 再度書き直し→同じチェックを2回繰り返す。3回目でも安定しない場合は外部検討。
添削の具体例(添削前→添削後)
例1:要旨を70字程度でまとめる問題
添削前(約72字):
人々が新しい技術を使うことで生活が便利になったが、同時に自然の環境や伝統的な技術が失われることを心配している。
添削後(約68字):
新しい技術の普及で生活は便利になったが、同時に自然環境や伝統技術の喪失が懸念される。
解説:添削では、主語と対比構造をはっきりさせるために句を簡潔化しました。読み手が要点(便利さと懸念)を一目で取れる構成にしています。
例2:理由提示(50字前後)
添削前(約58字):
彼は友達を大事にしているから、人の話をよく聞くし、困ったときには手を貸すから、信頼されている。
添削後(約55字):
彼は人の話をよく聞き、困ったときに手を貸すため、友人からの信頼が厚い。
解説:理由→結果の順に整理し、重複表現を削って簡潔にしました。答案の因果関係が明瞭になります。
過去問の使い方:採点基準のモデル化に活用する
過去問は「採点基準をモデル化」するための素材です。年ごとの問題文や問い方は変化しますから、出題の細部から断定的な結論を導くのは避けます。大切なのは、次のプロセスを身につけることです:設問→本文読み取り→根拠抽出→自分の言葉で整理→字数内に収める。このプロセスを繰り返し、答案作成の型を体得しましょう。
外部添削を検討すべき判断基準
- 家庭で3回程度の改善サイクルを回しても答案が安定しない
- 表現の的確さや要旨整理が身につかない(同じ指摘が繰り返される)
- 入試本番で時間配分が守れない・書き切れない
上のいずれかに当てはまる場合、外部添削や個別相談で第三者の視点を入れることをおすすめします。客観的な採点や、入試傾向に即した指導で改善が早まることが多いからです。
次の一歩:家庭ですぐ始められる実践案
- 今ある模範答案から1題選び、親子で設問分解→根拠探しを10分でやる
- その答案を親が1点だけ修正(表現の明確化)して比較する
- 週に1回、過去問でプロセス練習(解答プロセスをノートで記録)する
もし外部の比較や試しを希望する場合は、フリーダムオンラインとは、WEBワークスと個別ワークスの違い、どんな家庭に向いているか、よくある質問 をご確認ください。ご相談やお問い合わせは ご相談・お問い合わせフォーム にまとめています。
まとめ
雙葉の国語記述対策は、読み取り→根拠提示→表現の順に答案作成の型を身につけることが基本です。家庭では設問解釈と根拠の明示、字数配分の練習を中心に、改善点を絞って繰り返すことが効果的です。三回の改善サイクルで安定しない場合は、外部添削や個別相談を検討してください。本シリーズでは次回以降、雙葉の過去問の具体的な使い方や、実際の添削例をさらに詳しく紹介していきます。
文章題
2026年の出題です。
ユキさんは、父、母、姉、弟の5人家族です。現在、父を除く4人の年齢の和は103才です。
(1) 5年後、5人全員の年令の和は180才です。現在、父は何才ですか。
(2) 現在、母と姉の年令の和は、父と弟の年令の和よリも6才大きいです。11年後、ユキさんと弟の年令の比は5:4 になります。現在、ユキさんと弟は何才ですか。
(3) 7年前、母の年令は姉の年令の2.8倍でした。父と母の年令の和が、ユキさんと弟の年令の和から姉の年令を引いたものの4
倍となるのは、何年後ですか。
【解説と解答】
(1)103+4×5=123才・・・父を除く4人の5年後の年齢の和。
180−123=57・・・5年後の父の年齢 57−5=52
(答え)52才
(2)11年後ユキさんの年齢を【5】とすると、弟の年齢は【4】 今の弟の年齢は【4】−11だから父+弟の今の年齢の和は【4】−11+52=【4】+41
したがって今の母と姉の年齢の和は【4】+41+6=【4】+47
ユキさんの今の年齢は【5】−11だから5人の年齢の和は【4】+41+【4】+47+【5】−11=【13】+77=103+52=155
【13】=78 【1】=6から、弟は【24】ー11=13才。ユキさんは6×5ー11=19才。
(答え)ユキさん 19才 弟 13才
(3)今の母と姉の年齢の和は6×4+47=71才
7年前は71−7×2=57才。 57÷(1+2.8)=15・・・7年前の姉の年齢。今は15+7=22才
71−22=49才が今の母の年齢。
52+49+【2】:19+13−22+(【1】+【1】−【1】)=17:4
170+【17】=404+【8】
【9】=234
【1】=26
(答え)26年後
規則性に関する問題
2025年 算数2です。
2をA個並べてできるAけたの数を、7で割ったときの余りを《A》で表します。例えば、2222を7で割ったときの余りは3なので、《4》=3です。
(1)《8》の値を答えなさい。
(2)《29》+《30》+…+《1069》+《1070》の値を答えなさい。
【解説と解答】
(1)22222222÷7=3174603・・・1です。
2の時2、22の時1、222の時5、2222の時3、22222の時4、
222222の時0、2222222の時2から、あまりは2,1,5,3,4,0と循環しています。8÷6=1…2から1と計算できます。
(答え)1
(2) 《29》=29÷6=4…5から4。
《1070》=1070÷6=178…2から1。
1070-28=1042ですから、1042個並んでいます。
1042÷6=173…4より173グループとバラ4個。
1つのグループは、2+1+5+3+4+0=15
15×173+4+0+2+1=2595+7=2602
(答え)2602
【解説動画】
文章題
2025年雙葉学園 算数4です。
47 人で動物園に行く計画を立てました。45 人以上だと団体料金で入園することができ、全員の入園料が2割引きになります。当日に欠席者が出て、団体料金で入園することができなかったため、予定より全体で 672 円多くかかりました。欠席者は何人でしたか。また割引き前の1人あたりの入園料は何円ですか。ただし、この入園料は 300 円以上 1000 円以下です。
【解説と解答】
1 人分の入場料を【1】とします。欠席者がでなければ【0.8】×47=【37.6】の費用です。
45 人未満になったので、割引がなくなりました。
44 人だとすると、【44】ですから、差は【6.4】です。
43 人だとすると【43】ですから、差は【5.4】です。
42 人だとすると【42】ですから、【4.4】です。と、このように小数第 1 位が 0.4 になります。
料金は 300 円以上 1000 円以下です。
ということは
672÷0.4=1680 円
672÷1.4=480 円
672÷2.4=280 円となるので、【1.4】があてはまることになります。
【37.6】+【1.4】=【39】から欠席者は 47-39=8 人
(答え)欠席者 8人 入場料 480 円
【解説動画】
容積の問題
2025年の算数3です。
円柱の水そうに水が入っています。この水そうの底までおもりをしずめます。
水そうの高さは十分にあり、水があふれることはありません。
(1)下のような円柱のおもりを2通りの方法でこの水そうの底までしずめて、横から見たところ、下の[図1][図2]のようになりました。この水そうの底面の半径は何cmですか。

(2)このおもりを[図3]のように、たてに5本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。

(3)このおもりを(2)と同じように、たてに10本しずめると、水面の高さは何cmになりますか。
【解説と解答】
(1)
図1は水の体積+円柱の底面積×15cm=水槽の底面積×15cm
図2は水の体積+円柱の底面積×20cm=水槽の底面積×15.2cm
円柱の底面積×5cm=水槽の底面積×0.2cmなので、
円柱の底面積:水槽の底面積=1:25
水槽も円柱なので、半径の比は1:5ですから水槽の半径は
4×5=20cmです。
(答え)20cm
(2)円柱の底面積を【1】、水槽の底面積を【25】とします。
【25】×15.2-【1】×20=【380】-【20】=【360】が水の容積。
円柱5本を図3のように入れると、水が入る底面積は
【25】-【1】×5=【20】ですから、水面の高さは
【360】÷【20】=18cm
(答え)18cm
(3)10本だと水が入る底面積は【25】-【10】=【15】になるので、
【360】÷15=24cmになり、すべて水没します。したがって円柱の体積を水と同じに考えます。
【360】+【1】×20×10=【560】
【560】÷【25】=22.4
(答え)22.4cm
