雙葉の理科

雙葉の理科を採点していると、記号問題は合っているのに、その直後の理由説明が空欄という答案があります。実験結果の違いには気づいていても、なぜ違ったのかを一文にできない。また、知っている用語だけを書き、問題に示された結果に触れていないこともあります。

2023~2026年度は、生物、化学、物理、地学の4分野にまたがる大問が確認できます。記号選択や用語だけでなく、実験・観察の結果を読み、計算式、図、理由の説明で答える設問が混じります。同じ大問の中でも、何を答案へ残すのかを切り替えながら進む構成です。

題材は年度によって異なります。2023年度は生態系や振り子、2024年度は消化の実験、溶解、金属の熱変化、2025年度は状態変化や天体、2026年度は実験結果の比較、酸・アルカリ、分類などが扱われました。実験名を覚えているだけでは答えにくく、問題文に示された操作と結果をその場で結び直す設問があります。

説明で差が出るのは、知識の量だけではありません。「温度が違うから」のように原因だけを書くと、どんな結果になったのかが伝わりません。反対に、「Aのほうが多かった」と結果だけを書いても、理由を問う設問への答えにはなりにくいものです。理由説明では、何を変えた実験かを確かめ、そこで生じた違いと原因を一文で結びます。観察からわかることを問われた場合は、原因を足すより、比較した結果を正確に書くほうが設問に合います。

過去問の採点後は、説明欄だけを模範解答に近づけるのではなく、同じ実験に続く答案を並べて読み直します。選んだ記号と説明は合っているか。式で求めた数値を説明に使えているか。図に表した向きや位置と文章が食い違っていないか。前の設問で結果を取り違えると、後ろの計算や説明まで続けて崩れることがあります。ここは正誤だけでなく、最初に食い違った設問を確かめたいところです。

直すときは、問題文や表のうち結果を示す箇所と、原因を判断できる操作に印を付けます。その二つを使って説明を書き直し、記号や図とも一致するかを確かめます。知らない用語が見つかっても、その場で関連単元を全部やり直すとは限りません。用語は後日の課題として控え、いま直している大問では、示された結果からどこまで答えを作れるかを整理します。


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