全員がフランス語を学ぶ時間

中学校の教育課程に「仏語」が入っています。雙葉では、英語に加えてフランス語を全員が学びます。語学が得意な生徒だけの選択授業ではありません。

これは、外国語の種類を一つ増やした、というだけの話ではないでしょう。雙葉は、設立母体の修道会による語学教育を受け継いでいます。英語を着実に積み重ねながら、もう一つの言葉にも全員が触れる。学校の歴史が、現在の教育課程に残っているのです。

まだフランス語に関心を持ったことのない子もいるでしょう。しかし、入学前から好きなものだけを選ばせるのではなく、知らなかった言葉と出会う機会を学校が用意する。ここに意味があります。言葉が変われば、ものの呼び方も文の組み立ても変わります。

雙葉は教育の中で、広い視野と国際性を養うことを掲げています。それを特別な機会だけに任せず、全員が受ける授業に置いているところが雙葉らしい。高校では、外国語として英語かフランス語のいずれかを必修とする課程も用意されています。

子どもの関心は、最初から決まっているわけではありません。全員がフランス語を学ぶ時間は、本人がまだ選んでいない世界を、学校が先に開いておく時間なのだと思います。

雙葉中学校・高等学校「教育課程」