雙葉の社会、資料と知識をつなぐ

発電量の統計から数字を一つ読めても、それだけでは答えにならないことがあります。雙葉の社会には、資料から分かる事実に加え、なぜその違いが生まれるのかを文章で答える設問があるからです。

2023~2026年度の問題では、地理・歴史・公民が広く扱われています。用語や記号を選ぶ設問だけではありません。地図、統計、発電量、交通や物流、災害、国際関係、政治制度などの資料を読み、そこから分かることや理由を記す問題が確認できます。

題材は毎年同じではありません。2024年度には温室効果ガスと国際社会、2025年度には物流や一票の格差、2026年度には防災、国際機関、戦争と資源に関する問題がありました。新しい出来事の名前を知っているかだけではなく、地理・歴史・公民で学んだ内容と結びつける構成です。

こうした記述答案には、二つの層があります。一つは、グラフの増減や地図の位置など、資料から実際に読めること。もう一つは、その理由になる知識です。理由だけを書けば資料を使った答えにならず、数字の違いだけを書けば「なぜ」まで届きません。設問によって形は変わっても、この二つを混ぜずにつなぐところに答案の特徴があります。

私は、雙葉の社会を時事用語の暗記で片づけない方がよいと思います。今の社会で起きていることを、地理の条件、歴史の流れ、政治の仕組みの上に置き直す。ニュースを覚えているかではなく、資料と知識の間に一本の筋を通せるかを問う社会です。

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