実は、大学受験もローカル化が進んでいます。
関西在住の子は、やはり関西の大学に行くことが多くなってきた。九州の子も、北海道の子もそうです。
これはやはり東京に出るのは「経済的な負担が大きい」からでしょう。
ローカルな経済圏で言えば、その地域の大学を出て、その地域で就職するということであれば、それもまったく問題ではないのです。
が、一方で、子どもたちの可能性をさらに広げる手もある。
以前、中学受験の教材開発に関わった新卒の社員からこんな話を聞きました。
「僕は、この仕事に関わるまで、あまり中学受験の世界のことは知りませんでした。僕は愛知県の高校で、愛知の大学に行きましたから、まあ、それでも良かったんですが、しかし、一念発起で東京の大企業に就職してみたら、もうみんなキャリアが全然違う。何だ、これは、みたいな感じで。ちょっと焦りましたね。」
まあ、それでも本人は東京に出てきたかった、という意志があり、それを実現できたから、また新たな可能性が開いているわけで、人材の活性化を考えると、ローカル化はプラスではないかもしれません。
地方に生まれれば、それは仕方がない、ではなく、違う可能性を追い求めるチャンスを創っていけるようになればと思います。