ちょっと古いデータになりますが、2019年のものです。
東洋経済 医学部進学に強い高校」ランキングTOP100
1位 東海(愛知)
2位 ラ・サール(鹿児島)
3位 洛南(京都)
4位 灘(兵庫)
5位 久留米大学附設(福岡)
6位 開成(東京)
7位 東大寺学園(奈良)
8位 愛光(愛媛)
9位 甲陽学院(兵庫)
10位 四天王寺(大阪)札幌南(北海道)
地方のいわゆる寮制度のある名門校の実績が伸びてきています。特にラ・サールは卒業生のおよそ54.1%に及びます。(ちなみに卒業生の割合で一番高いのは5位の久留米大附設で68%)
なぜこのような現象が起きてきたのでしょうか。
理由は地方の危機感にあります。
国立大学医学部の合格者が関東の中高一貫校に独占される事態が近年続いていたので、地方から地元の国立大学の医学部を受験しても合格はかなり難しい状況になっていました。
東京から受験生が集まってきて、地元に合格者が出ないのです。
小学校のうちから受験準備をしている生徒に対して地方で対抗する術はあまりない。実際に上記の名門校があるのも、一部の都道府県に限られます。
とすれば、医学部に行くためには、そういう学校を中学から受験する必要が出てきたので、一気にここのところ情勢が変わってきたているのです。
関東の中高一貫校の場合、特に医学部にという特徴が出てくる学校はそう多くはありません。しかし、地方の寮制度のある学校は、医学部に進みたい生徒が集まってきているのです。
しかし、少なくとも東京の私立一貫校に独占されるよりは、良い傾向といえるかもしれません。
それぞれの地域の医療はしっかり守られなければいけないのですから。