太陽に関する問題

桜蔭中学の問題です。


つぎの文章を読み、下の問いに答えなさい。
春分の日、関東のある地点(北線35度、東経140度)において、図1のように、長さ10cmの棒を地面に垂直に立て、一定時間ごとにかげを調べたところ、図2のようになりました。

20170401t001

20170401t002

問1 図2のAの方位を答えなさい。
問2 かげが最も短くなるのはいつですか。つぎのア~ウから1つ選び、記号で答えなさい。
 ア.12時より前  イ.12時  ウ.12時より後

問3 かげが最も短くなる時のかげの長さはどうなりますか。図3を参考にして、つぎのア~エから1つ選び、記号で答えなさい。
 ア.5cmより短い    イ.5cm以上10cm未滴  ウ.10cm以上20cm未満  エ.20cm以上

 春分の日のかげのようすをもとにして、午前6時から午後6時までの1時間ごとに目盛りを刻んだ日時計を作りました。

図4はそのばん面で、春分の日のある時刻のかげS1が書かれています。ところが、別の日の同じ時刻におけるかげは、S2のようになり、異なる向きになってしまいました。

20170401t003

問4 S1のかげができた時刻は、春分の日のア.午前8時、イ.午後4時 のどちらですか。記号で答えなさい。

問5 S2のかげができたのはどの日ですか。つぎのア~ウから1つ選び、記号で答えなさい。
 ア.夏至  イ.秋分  ウ.冬至
問6 つぎの文章中の①~⑤に適するものを、それぞれ選び、記号で答えなさい。
 図5は、春分、夏至、冬至の太陽の通り道を、とうめい半球(太陽などの天体がその球面を移動しているように見立てたもの)上に表したものです。この図5のA~Fのうち、夏至の日の入りの位置は、(①)になります。図5から、棒を垂直に立てたとき、季節によって、同じ時刻のかげの向きが異なることがわかります。

20170401t004

 そこで、図6のように、棒の向きが地軸(北極と南極を結んだ軸)と平行になるようにばん面をかたむけました。

20170401t005

これにより、かげができているときは、異なる季節であっても、同じ時刻のかげの向きが同じになります。このとき、棒の先たんの向きは(②ア.東 イ.西 ウ.南 エ.北)、ばん面と地面との角度aは(③ア.35 イ.23.4 ケ55 ェ.66.6)です。

 また、ばん面をかたむけたことで、太陽の通り道がつくる面とばん面が平行になります。

 そのため目盛りの間かくは図7のア~ウのうち、(④)になります。そして、7月1日の午後3時のかげの長さは、同じ日の正午のかげの長さと比べると、(⑤ア.短く イ.同じに ウ.長く)なります。

2010401t007

【解説と解答】
問1 影は北側に出ます。(答え)北
問2 正午に南中するのは明石です。この東経では12時より前に南中します。(答え)ア
問3 春分の日の南中高度は90-緯度です。したがって55°。45°で10cmですから、それより短く、63°のときよりは長くなるからイになります。(答え)イ
問4 西側に影ができていますから、太陽は東側にいるので、午前中です。(答え)ア
問5 影が東西の線を切っていますので、夏至です。(答え) ア
問6 夏至はAーDですが、日の入りですからD。棒の先端は北、緯度と同じ角度で傾けます。傾けたことで、間隔は等しくなり、影の長さは等しくなります。
(答え)①D ②エ ③ウ ④イ ⑤イ

食塩に関する問題

2024年桜蔭中学の問題です。

つぎの文章を読み、下の問いに答えなさい。

水溶液を冷やしたり、水分を蒸発させたりすると、とけているもの(固体)はつぶとなって出てきます。これを結晶といい、ものによって結晶の形や色は決まっています。
たとえば、湯に砂糖をできるだけ多くとかしてから、ゆっくり冷やしていくと(1)結晶が出てきます。これと同じやり方で食塩の結晶は出てくるでしょうか。残念ながら、ほとんど出てきません。なぜなら、食塩は(    2    )からです。食塩の結晶を取り出すには、食塩水から水を蒸発させなければいけません。食塩は100℃での水100gに39.3gまでとけます。
100℃での食塩水から水を蒸発させる場合、食塩の結晶ができ始めるとき、まだ食塩水の(  3  )%が水分ですから、これをすべて蒸発させるのは大変です。食塩水から食塩を取り出すには大きなエネルギーが必要なのです。
海水には約3%の塩(食塩)がとけていますが、海水をそのまま煮つめて塩を取り出すのでは能率が良くないので、こい塩水をつくる工夫が欠かせません。

日本で古くから行われてきた塩づくりに揚浜(あげはま)式製塩という方法があります。まず、細かい砂がしきつめられた塩田の上に海水をていねいにまきます。海水が地下にしみこまないように、塩田の下は( 4 )の層になっています。太陽のエネルギーにより水分が蒸発し、かわいた砂の表面には塩の結晶がつきます。塩のついた砂を集めて、塩田に設置してある箱の中に入れます。(5)箱の上から海水を流しこむと、砂の表面についた塩が海水にとけこみ、こい塩水が下からでてきます。図1は箱の断面を表しています。この塩水を、大きな(6)かまに入れて煮つめていきます。はじめは強火で煮つめ、水分がある程度蒸発したところでいったん火を消して(7)冷まします。その後、弱火でさらに煮つめ、かまの底にたまった塩を取り出します。このように、海水からの塩づくりでは、さまざまな工夫がなされているのです。

問1  下線部(1)はどのような形ですか。もっともふさわしいものをつぎのア~オから1つ選び、 記号で答えなさい。

問2  文中の( 2 )にあてはまる語句を25字以内で書きなさい。
問3  文中の( 3 )にあてはまる数字を、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めなさい。
問4  文中の( 4 )にあてはまる語をつぎのア~オから1つ選び、記号で答えなさい。
ア.れき  イ.砂  ウ.粘土  エ.軽石  オ.木

問5 下線部(5)について述べたつぎの文の(a)~(e)にあてはまる数字を答えなさい。ただし、 答えが割り切れない場合は、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めなさい。

海水を3%の食塩水とし、箱の下から出てくる「こい塩水」を12.7%の食塩水とします。
100kgの「こい塩水」をつくる場合を考えてみましょう。箱の上から入れた海水はすべて下から出てくるものとし、蠢中で水は蒸発しないものとします。100kgの「こい塩水」にふくまれる水は(a)kgなので、箱の上から流しこむ海水は(b)kg です。箱の上から流しこむ海水にとけている塩は(c)kgですから、砂の表面から海水にとけこむ塩の量は(d)kgと計算できます。それだけの塩がついた砂をつくるためには、少なくとも(e)kgの海水を塩田にまく必要があります。

問6 下線部(6)のかまは、平らなおけのような形をしていて、内側は右図のような直径1.6m、高さ30 cm の円柱形だとすると、かまいっぱいに入る塩水はおよそ何Lですか。もっとも近いものをつぎのア~力から1つ選び、記号で答えなさい。

ア.200 イ.600 ウ.2000 エ.6000 オ.20000 カ.60000

問7 下線部(7)のとき、しばらくすると液面にいくつかの塩の結晶が見られることがあります。その理由として正しいものを、つぎのア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア.底よりも液面に近いほうがうすい塩水なので、液面に結晶がうかぶ。
イ.液面は蒸発が盛んなので、液面の近くで結晶ができる。
ウ.底の近くから温度が下がるので、液面の近くで結晶ができる。
エ.1cm3 あたりの重さは、塩水よりも結晶のほうが小さいので、液面に結晶がうかぶ。

【解説と解答】
問1 砂糖の結晶は、エのような形が上下についています。
(答え)エ

問2 食塩は水の温度が変わっても、溶ける量があまり変化しません。
(答え)水の温度が変化しても、溶ける量はほとんど変わらない。

問3 100÷(100+39.3)×100=71.78・・・≒71.8
(答え)71.8

問4 海水が地下にしみ込まないようにするので、粘土の層にします。
(答え)ウ

問5
a=100-12.7=87.3
b=87.3÷(100−3)×100=90
c=90×0.03=2.7
d=12.7ー2.7=10
e=10÷0.03≒333.3
(答え) a 87.3 b 90 c 2.7 d 10 e 333.3

問6   80×80×3.14×30÷1000=602.88≒600L
(答え)イ

問7  液面で、蒸発が盛んなので、液面の近くでも結晶ができやすくなります。
(答え)イ

ろうそくに関する問題

2019年ラ・サール中学の問題です。

ろうそくの燃え方について,以下の問いに答えなさい。
(1)ろうそくに火をつけると,その炎は図のように3つの部分に分けられ,Aは外炎,Bは内炎,Cは炎心といいます。それぞれの部分で温度や明るさが異なります。次の下線部①~④に当てはまる部分を選び,A~Cの記号で答えなさい。ただし,同じ記号を繰り返し用いてかまいません。

 ・①もっとも温度が高い部分と②もっとも温度が低い部分

 ・③もっとも明るい部分と④もっとも暗い部分

(2)右図のように,ろうそくの炎のA~Cの各部分に,ガラス管を差し入れ,気体を引き出すと,ガラス管の先から白い煙がでて,そこにマッチの火を近づけると燃えるのはA~Cのどれか答えなさい。

(3)下図のように炎の中にガラス棒を差し入れたとき,黒いすすのつき方は,どのようになりますか。正しいものア~エから選びなさい。

(4)けずったろうそくをビーカーに入れて温めてとかし,液体にしました(図Ⅹ)。液体になったロウをゆっくり冷やして,すべて固体になったときのようすとして,
  正しいものをア~カから選びなさい。ただし,ア~カは,ビーカーの中央を通る断面の図とします。また,図中の点線はロウが液体のときの液面の高さを表します。

【解説と解答】

(l)最も温度が高いのは外炎、元も温度が低いのが炎心。最も明るい部分が内炎。最も暗いのが炎心。
(答え) ① A  ② C  ③ B  ④ C 
(2)炎心は燃えておらず、ろうがガス化したものが出ている部分です。
(答え)C 
(3)すすがつくのは内炎部分。
(答え)イ 
(4)固体になるとき、体積は減りますが、ウのように真ん中がくぼみます。
(答え)ウ

気体・水溶液に関する問題

2024年女子学院の問題です。

1 次の気体A~Eに関する以下の問いに答えよ。
  A 酸素     B 塩化水素     C 水素     D アンモニア     E 二酸化炭素
(1)次の①~③にあてはまる気体を、A~Eから選びなさい。
   ① 空気中でどんな物質を燃やしたときでも、燃やした前後で量が変わる気体
   ② においがある気体
   ③ 水溶液を赤色リトマス紙につけると青色に変える気体

(2)A~Eの気体がそれぞれ入っているびんがある。二酸化炭素がどれに入っているかを調べる方法とその結果を合わせて答えなさい。

(3)二酸化炭素は水よりも水酸化ナトリウム水溶液に多く溶ける。このことと原因が最も似ている現象を次のア~エから選びなさい。
   ア ミョウバンは、水温を上げた方が水に多く溶ける。
   イ 室温では、同量の水にミョウバンより食塩の方が多く溶ける。
   ウ 鉄は、水には溶けないが塩酸には溶ける。
   エ ニ酸化炭素は、水温を下げた方が水に多く溶ける。

2 
うすい塩酸5㎝3に液Aを1滴加えた後、ピペットを使ってうすいアンモニア水を0.5cm3ずつ加え、液の色が青色に変わったときのアンモニア水の体積を調べた。
(1)液Aは何か、次のア~エから選びなさい。
   ア 紫キャベツ液     イ BTB液     ウ ヨウ素液     エ 水酸化ナトリウム水溶液

(2)ピペットの使い方として正しいものを次のア~エから選びなさい。
   ア ピペットを使うときにはゴム球の部分だけを持つ。
   イ ピペットの先をとりたい液に入れてゴム球を押して、ゴム球への力をゆるめ、液をゆっくり吸い上げる。
   ウ 必要な量をはかりとれたら、ゴム球への力を少しゆるめて別の容器まで移動し、ゴム球を押して液を容器に注ぐ。
   エ ピペットを使い終わったら、ゴム球を下にして立てて置くか、バットなどに横向きに置く。

 (3)様々な体積のうすい塩酸を用意して上と同じ実験を行った。うすい塩酸の体積を横軸、色が変わったときのアンモニア水の体積を縦軸にしたときのグラフを次のア~エから選びなさい。

(4)うすい塩酸の体積は変えずに、様々な濃さのアンモニア水を用意して上と同じ実験を行った。アンモニア水の濃さを横軸、色が変わったときのアンモニア水の体積を縦軸にしたときのグラフを(3)のア~エから選びなさい。

(5)うすい塩酸にうすいアンモニア水を加えた液を蒸発皿にとって加熱すると、白色の固体が残る。
 そこで、うすい塩酸30 cm3 を入れたA~Eの5つのビーカーに、異なる体積のうすいアンモニア水を加え、この液を加熱した。
 加えたアンモニア水の体積と加熱後に残った固体の重さは下の表のようになった。

①表のア、イにあてはまる固体の重さは何gですか。
②うすい塩酸10cm3 で白色の固体を最大量つくるには、うすいアンモニア水を少なくとも何cm3加えたらよいですか。

【解説と解答】


(1)
①空気中でものを燃やせば、酸素は必ず減ります。
②匂いがあるのは塩化水素とアンモニア。
③アルカリ性はアンモニア。
(答え)
① A ② B,D ③ D

(2)二酸化炭素は石灰水に反応して白くにごります。
(答え)石灰水を入れてよくふると,白くにごる。

(3)酸性やアルカリ性のものによく溶ける性質になるので、ウ。
(答え)ウ


(1)青色に変わったのでBTB溶液。
(答え)イ
(2)ゴム球は押したまま、とりたい液にいれます。はかりとれたら、ゴム球をゆるめて別の容器まで移動し、そのあと、ゴム球を押して液を容器に注ぎます。
(答え)ウ
(3)塩酸の体積が多ければ、アンモニア水も多く必要で、比例関係です。
(答え)ア
(4)アンモニアの濃さと中和に必要なアンモニアの体積は反比例します。
(答え)エ
(5)
①アはアンモニアがないので、固体は残りません。10cm3あたり、0.75g増えて、1.80gになるのは、1,80÷0,75=2.4から10×2.4=24cm3のときに中和します。
したがって20cm3は0,75×2=1.50
②実験の3分の1の量ですから24÷3=8
(答え)① ア 0 イ1.50 ② 8

花時計に関する問題

2021年 桜蔭中学の問題です。

つぎの文章を読み,あとの問いに答えなさい。
 植物の花の開く時刻は生育環境や天候によって多少変わりますが,植物の種類によってある程度決まっています。1日のうちで,開花時刻の早いものから順に円状に並べて植えることで「花時計」を作ることができます。表1は東京で見られる植物を用いて作られたものの1つです。

問1 表1の(A)~(C)にあてはまる植物名の組み合わせとして正しいものをつぎのア~カから選び,記号で答えなさい。

 植物の開花には光や温度が関わっています。アサガオの開花と光や温度との関係を調べるためにつぎのような実験をしました。
 温度を20℃,23℃,25℃に調節した光の入らない箱を3つずつ用意しました。ある日の18時に切り取ったアサガオのつぼみをそれぞれの箱に入れました。箱の中に蛍光灯を入れておき,光の条件をつぎの①~③のように変えて,翌朝の状態を観察しました。表2はその結果をまとめたものです。
① 一晩中蛍光灯の光を当てた。
② 18時から22時まで暗くし,その後蛍光灯の光を当てた。
③ 18時から翌日2時まで暗くし,その後蛍光灯の光を当てた。

問2 アサガオの開花について,この実験から正しいと考えられるものをつぎのア~キからすべて選び,記号で答えなさい。
ア.開花には,温度は全く関係していない。
イ.開花するには,必ず温度を25℃以上にしなくてはならない。
ウ.開花するには,必ず温度を20℃以下にしなくてはならない。
エ.25℃のとき,暗くする時間が4時間では開花しないが,8時間では開花する。
オ.23℃のとき,暗くする時間に関係なく開花する。
カ.温度を低くするほど,暗くする時間が短くても開花する。
キ.開花には,暗くする時間は全く関係していない。

問3 つぎのア~オから,アサガオの葉を選び,記号で答えなさい。

問4 アサガオの花は5枚の花びらがつながっています。アサガオのように,花びらがつながっているものをつぎのア~オからすべて選び,記号で答えなさい。
   ア.ハス  イ.スミレ  ウ.キキョウ  エ.ツツジ  オ.ホウセンカ

 マッハボタンの花は朝早い時間に開き,その日の午後には閉じることから,太陽の光によって開花するのだと考えられていました。しかし,マッハボタンのつぼみを早朝に暗室(光の入らない部屋)に入れて温度を高めると開花しました。この実験から,マッハボタンの花の開閉には,光の有無は無関係であるとわかりました。
 図1は32℃で開花していた花を26℃の暗室に移し(この時を0分とする),40分後に28℃,32℃,34℃の暗室に移したときのそれぞれの花の開度の変化をグラフにしたものです。ただし,花の開度90度は,花びらが左右に45度ずつ開いていることを表しています。

問5 マッハボタンの開花について,本文および図1からわかることをつぎのア~カから3つ選び,記号で答えなさい。
ア.温度の変化によって,一度閉じた花も再び開くことがある。
イ.一度花が開くと,その後の温度や光の変化に関係なく開いたままである。
ウ.温度の低いところから高いところに移すと花は閉じる。
エ.温度が高いところから低いところに移すと花は閉じる。
オ.温度を低いところから高いところに移したとき,温度差が大きいほど花は早く開く。
カ.温度を低いところから高いところに移したとき,温度差が小さいほど花は早く開く。

【解説と解答】
問l 開花時間を覚えているのはなかなか大変ですが、5時のアサガオは予測でき、オオマツヨイグサが8時に開花することを否定できれば良いので、覚えていなくても正解した子どもたちが多かったでしょう。
(答え)エ  
問2 「25℃のとき,暗くする時間が4時間では開花しないが,8時間では開花する」と「温度を低くするほど,暗くする時間が短くても開花する。」が正しいことになります。
(答え)エ,カ  
問3 アサガオの葉はエ。 
(答え)エ  
問4 合弁花はキキョウとツツジ。
(答え)ウ,エ  
問5 
温度変化によって、一度閉じた花も開くことがある。
温度が高いところから低いところに行くと花は閉じる。
温度が大きいほど、花は早く開く。
の3点が正しいことになります。
(答え)ア・エ・オ

気体に関する問題

2024年早稲田中学の問題です。

水素と酸素を混合した気体に火をつけると、それぞれが反応して水ができます。水素と酸素は必ず一定の割合で反応して、液体の水を生じます。

図1のような装置を用意し、水素50cm3を入れた筒に、さまざまな体積の酸素を混合して点火し、容器内に残る気体の体積を調べる実験をしました。点火すると、筒の中の水素と酸素が反応して気体の体積が減り、水面が上がりました。加えた酸素と反応後に残った気体の体積の関係は、図2のようになりました。また、反応によって生じる水の重さは、図3のようになります。

問1 水素100cm3と酸素70cm3を混合した気体に点火すると、反応後に残る気体は何か。
問2 酸素50cm3を入れた筒にさまざまな体積の水素を加えて反応させたときの、加えた水素と反応後に残った気体の体積を表すグラフを、解答らんに合うように図示せよ。

次に、水素、酸素、窒素を混合した気体に点火し、残る気体の体積を調べる実験A~Dを行ったところ、以下の表のような結果が得られました。

問3 水素40cm3、酸素40cm3、窒素20cm3を混合した気体に点火すると、反応後に残る気体は何cm3 か。
問4 水素50cm3と空気50cm3を混合した気体に点火すると、反応後に気体が68.8cm3残った。空気に は酸素と窒素のみがふくまれているとすると、空気中にふくまれる酸素の体積の割合は何%か。
問5 表中の実験A~Dのうち、反応によって生じた水の重さが等しいものを2つ選び、記号で答えよ。

【解説と解答】
問1 水素50cm3に対して酸素25cm3が反応しています。したがって水素が100cm3であれば、酸素は50cm3反応するので、反応後に残る気体は酸素です。
(答え)酸素

問2 酸素が50cm3入っているので、水素が0cm3であれば、そのまま残ります。
水素を60cm3入れれば、酸素が30cm3使われるので、酸素は20cm3残ります。したがってグラフは以下のようになります。

問3 水素:酸素=2:1で化合し、窒素はそのまま残ります。
酸素20cm3と窒素20cm3が残るので、残った気体は40cm3です。
(答え)40cm3

問4
水素が全部化合していると、酸素が25cm3使われて、空気は25cm3しか残っていないので、68.8cm3の中に水素が含まれていることがわかります。
使われた水素を【2】cm3、酸素を【1】cm3とすると
【2】+【1】=100−68.8=31。2 したがって、酸素は31.2÷3=10.4cm3
10.4÷50×100=20.8%
(答え)20.8%

問5
酸素がすべて使われて、水素が40cm3あればよいので、AとC
(答え)A、C

南半球と北半球で月の見え方はどう違う?

地球は、西から東に自転しています。したがって、月や星は東から西に動いて見えます。

で、このこと事態は北半球も南半球も変わりがありません。

が、同じものを反対方向から見ているので。逆に見えることになるのです。

図は三日月が。東から出て、西に沈む様子を表しています。

で、北半球では、背中に北極があるので、南を向いています。だから月が一番高いところにくると、南中する、ことになります。このとき、月は向かって左側から出て、右側に沈みます。

ところが南半球では背中に南極があるので、北を向いています。だから月が一番高いところにくると、北中することになります。このとき、月は向かって右側から出て、左側に沈みます。

南半球は北を向いているので、右側が東になります。しかし、北半球は南を向いているので、東が左側になるのです。だから図に書くと、北半球では月は時計回りに動き、南半球では反時計回りに動くのです。

そして月の満ち欠けも反対に見えます。図は北半球で三日月が見えていますが。南半球側から見ると右側から大きく欠けていますので。これは27日月になるのです。

実際に同じ物を見ていても、北半球では南を向いて見ており、南半球では北を向いているので、見え方が違うのです。

力のつりあいに関する問題

2024年洗足学園第1回の問題です。

園子さんは、図1のようなモービルのつりあいに興味を持ち、実験をしました。実験で使用する棒や糸の重さや太さは無視できるものとし、棒や円盤はおもりをつるしても、変形したり角度が変化したりしないものとします。また、必要であれば、図2の三角形の対応する辺の長さの比を使用しなさい。小数第2位以下がある場合は、四捨五入して小数第1位まで答えなさい。

【実験1】
図3のように、はしから3cmのところでいろいろな角度に曲げて固定できる9cmの棒の両端に、様々な重さのおもりをつるした。棒が静止したときの角A、角Bの大きさ、おもりC、Dの重さを記録し、その結果を表1にまとめた。図のL1、L2は、支点を通る水平面におもりC、Dをつるしている糸の延長線がぶつかる点と、支点との距離を表している。 L1やL2を『おもりと支点の水平方向の距離』とする。

(1) 表1の(あ)に当てはまる数値を答えなさい。

(2) 実験1-2および実験1-3のL1の長さはそれぞれ何cmですか。

(3)【実験1】の結果から園子さんは、棒が静止しているとき、『おもりと支点の水平方向の距離』と『おもりの重さ』に関係があると気づきました。どのような関係があるか、[L1]、[L2]、「重さ」を用いて文章で答えなさい。

(4) 表1の(い)に当てはまる数値を答えなさい。

園子さんは【実験1】の結果をもとに、図4のようなモービルをつくりました。棒は【実験1】で使用した棒を2本と、真ん中でいろいろな角度に曲げて固定できる9cmの棒を1本使用しました。

(5) 図4の角Eが次の①、②の角度で静止しているとき、F~Hはそれぞれ何gですか。

① 30度 ② 60度

園子さんは図5のように、壁に中心を固定してなめらかに回転できるようにした円盤を用いて同様の実験ができると考えました。円盤の半径を10cmとします。

【実験2】
おもりJを円盤のふちにつるし、おもりJが動かないように、もう1つのおもりKを円盤の中心から長さL3の位置につるした。このときの角Iの大きさ、おもりJ、Kの重さ、L3の長さをはかり、その結果を表2にまとめた。

(6) 表2の(う)、(え)に当てはまる数値を答えなさい。

【解説と解答】
モービルのつりあいは、棒の重さを無視できる場合、支点からの水平距離×重さが等しくなればつりあいます。

(1)角度がともに0°であれば、水平距離はL1=3cm、L2=6cmですから、3×(あ)=6×15=90より(あ)=30g
(答え)30g

(2)角度が同じであればL1:L2=1:2になるので、図2からL1:3=1.7:2ですからL1=3×1.7÷2=2.55≒2.6・・・から2,6cm
これも角度が同じですが、45°ですから、直角二等辺三角形になるのでL1:3=1:1.4からL1=3×1÷1.4=2.14≒2.1cm
(答え)(実験1−2)   2.6cm   (実験1−3) 2.1cm

(3)L1×Cの重さ=L2×Dの重さです。
(答え)L1とおもりCの重さの積はL2とおもりDの積に等しい。

(4)51:15=17:5ですからL1:L2=5:17です。Aが60°ですから、L1=3÷2=1.5cmなので、L2=5.1cmです。したがって角Bは図2の右側の三角形になり30°です。
(答え)30°

(5)① 角Eが30°であれば、L1=L2ですからH=30g その上のモービルにかかる重さは30×2=60g
上のモービルはL1:L2=1:2ですから左端にかかる重さは60×2=120g。それをF:G=1:2に分けるので、F=120÷(1+2)×1=40g G=120−40=80g
(答え)F 40g G 80g H 30g

② 角Eが60°になるとL1;L2=1:1.7になるので、30×1.7÷1=51gがH。その上のモービルにかかる重さは51+30=81g
このモービルの左端の重さは81×2=162g 162gをF:G=1:2に分けるので、F=162÷(1+2)×1=54g G=162ー54=108g
(答え)F 54g G 108g H 51g

(6)実験2−1では、重りの比がJ:K=1:2になっているので、Kの水平距離は5cmです。L3=10cmですから、2:1になるので角I=60°です。
実験2−2では、8cmで30°ですから水平距離の比は、図2の右側の三角形と同じで、その比は2:1.7ですから、水平距離は8÷2×1.7=6.8cmです。
10×17=6.8×(え)ですから(え)=170÷6.8=25g
(答え)(う) 60 (え)25

解説動画