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学校別出題の癖を読む

過去問を前にして、どこを重点にすればよいか迷うのは自然なことです。不安や迷いがあると、つい手当たり次第に取り組んでしまいがちですが、ちょっとした見方の工夫で効率は変わります。

結論を先に言うと、学校ごとの出題の“癖”をひとつずつ見つけ、それに合わせて練習の方向を決めるとよいでしょう。

なぜかというと、出題者の好みや設問の作り方は年によって多少のばらつきはあっても、分野の偏りや問題形式、時間のかかり方に共通点が現れやすいからです。

見るポイントは三つ。まず、どの分野がよく出るか。算数なら図形や割合、国語なら記述重視か速読重視か、そんな傾向を意識します。次に、問題形式。短い計算が多いのか、一題に時間をかける大問があるのかを確かめます。最後に、試験で実際に時間がかかる問題の存在です。注意する箇所が分かれば、練習の質が変わります。

具体的な練習はシンプルです。過去問を一回分解いて、問題ごとに分野と形式をメモし、どれに時間を取られたかをふり返る。短いメモを残すだけで、傾向が見えてきます。そこから自分でどの単元を繰り返すか決めてください。

塾のペースや偏差値に振られすぎず、自分で見つけた癖を基準に少しずつ修正していくことが大事です。次は別の年度や併願校と比べて、似ている点と違う点を確認してみましょう。

短いまとめ:過去問は暗記ではなく観察の素材です。メモをつけて癖を見抜き、自分で次の練習を決められるようにしましょう。

算数は手順を残す

算数で点が安定しないとき、難しい問題を増やす前に見たいことがあります。

それは、解いたあとに手順が残っているかどうかです。式が少ない、図が途中で止まっている、答えだけが書いてある。そういう答案は、たまたま合っていても次につながりにくいものです。

地方で塾の演習量が少ない場合でも、手順を残す練習はできます。問題文を読んだら、まず条件を書き出す。何を求めるのかを決める。図や表が必要なら、きれいでなくてもよいので残す。これだけで、考えの途中が見えるようになります。

算数は、ひらめきだけで解く教科ではありません。途中でどこまで考えたかが見えれば、間違えたときにも戻る場所がわかります。逆に、頭の中だけで処理してしまうと、どこでずれたのかが見えません。

学校別の問題では、条件を整理する力がそのまま点になります。速く解こうとして手順を飛ばすより、まず自分の考えを紙に残すことです。算数を伸ばす入口は、難問ではなく、答案に考えた跡を残すところにあります。