六年間すべてが教室になる

浅野は、学校生活のすべての時間を人間形成の場と考えています。授業の中だけで生徒を育てる、ということではありません。部活動も学校行事も、勉強を終えたあとの余白ではなく、六年間の教育そのものに入っています。

進学校を選ぶとなると、どうしてもカリキュラムや進学実績に目が向きます。それはもちろん大切です。しかし、中学一年から高校三年まで、子どもが学校で過ごす時間は試験のためだけにあるのではありません。浅野が学業・部活動・学校行事を三本柱として掲げる意味は、そこにあります。

この考え方は、何でも忙しくやらせるという話とは少し違います。仲間と一つの目標に向かうことも、うまくいかなかったあとにもう一度取り組むことも、教科の成績とは別の経験です。浅野は、それらを授業と切り離さず、一人の人間が育つ同じ時間として見ています。

ですから教育理念には、学力と並んで、他者を思いやること、挨拶をすること、時間や約束を守ることが置かれています。どれも派手な特色ではありません。ただ、六年間で身につけてほしいものを成績だけにしないという、学校の判断はよく表れています。

志望校を考えるときは、合格後に何を学ぶかだけでなく、学校が子どものどの時間まで教育と考えているかを見ておきたいものです。浅野の六年間は、勉強を中心にして残りを付け足すのではない。授業も、その外で人と関わる時間も、同じ六年間の中に置く学校なのだと思います。

公式サイト:教育理念・学校概要/中高一貫教育・各教科