遠方の学校へ一度しか行けないなら、説明会、文化祭、オープンスクールのどれを選ぶか。行事の名前だけでは決められません。同じ「説明会」でも、校内を歩ける学校もあれば、説明を聞くだけで終わる学校もあるからです。
先に、自宅で分かることを減らします。教育内容、入試科目、学費、寮の基本情報は、学校公式サイトや学校案内で確認できます。オンライン説明会や個別相談が実施される年度なら、そこで聞けることもあります。日程や参加方法は変わるため、受験する年度の公式情報を確かめてください。
そのうえで、現地で確かめたいことを親子で一つずつ決めます。保護者は駅から学校までの経路や寮、入学後の生活。子どもは授業、部活動、昼食、校内での過ごし方などです。質問を増やすより、その学校で毎日を送る姿を考えるために何が足りないかを決めた方がよいでしょう。
授業や校内を見たいなら、見学できる範囲と時間が明記された行事を選びます。学校生活や部活動を知りたいなら、公開行事の内容を確認します。寮への進学が前提なら、一般の校内見学より寮を確認できる日を優先した方がよい場合もあります。個別相談を同日に受けられるか、子どもも参加できるかは学校の窓口へ尋ねれば分かります。
二校を同じ日に回る計画は、近いからという理由だけで組まないことです。受付時刻、見学できる時間、駅までの経路を確認し、どちらかが短時間になるなら一校に絞ります。せっかく出かけても、移動に追われて子どもが何も考えられなければ意味がありません。
訪問後はその日のうちに、親子が別々に「分かったこと」と「まだ分からないこと」を書きます。意見が違っても、すぐにそろえる必要はありません。残った疑問が電話やオンライン相談で解決できるなら、二度目の訪問は不要です。
遠方からの一回は、学校の情報を全部集める日ではありません。親子が進学後の生活を判断するための、まだ欠けている一つを確かめる日です。
